スパム行為とは
スパム行為とは、ロボット型サーチエンジンに登録されたwebページを不正に偽り、検索結果を上位表示させる不当行為のことを言います。
もし、スパム行為として判断された場合以下の処置が行なわれます。番号が上がるにつれ厳しい処置となります。
- 検索結果に伴う検索順位の下落
- 特定キーワードによる”ヒット”の除外
- クロール対象の除外やデータベースからの完全削除
では、どういう行為がスパムに該当するのか説明していきたいと思います。
スパム行為その1 文字色を背景色に合わせる!
<body>~</body>内にキーワードとなる文字の色(フォントカラー)を背景(バックグラウンド)と同じ色にして忍ばせる。
これにより、人間の目には映らずホームページ(サイト)の景観も損なわずに、ロボット(クローラー)だけにキーワードを拾ってもらおうという訳です。
スパム行為その2 クローキング!
「クローキング」といって、人間が見るページの他にクローラーに見せる専用ページを設ける事で、順位を操作する行為の事です。
以前クローキングはSEO対策とされていましたが、現在では悪質なスパム行為といえます。
スパム行為その3 <meta>タグ内にキーワードを連発!
<meta name="keywords" content="
ここに連発!">
の様にキーワードとなる単語を連発する行為です。(<meta>タグについては「
SEO対策・HTML/<meta>タグ」参照)
たとえ、
一つの単語でなくても、余りにも多いキーワードの設定はやはりスパム行為としてとられる恐れがあるので注意しましょう。(目安は10項目以内)
この行為のおかげで、グーグルなどのサーチエンジンでの"keywords"の評価は一時期より低迷している為、キーワードの評価としてあまり効果が無いのが現状です。
スパム行為その4 <body>~</body>内にキーワードを連発
<body>~</body>内へのキーワードの乱用もスパム行為として扱われます。
<body>~</body>内の文章の比率からいって、20%を越えるとスパム行為と判断される恐れがあります。実際に使用するのは、5~10%の範囲にしましょう。
スパム行為その5 リンク画像の代替テキストへの連発
リンク画像の"alt"(代替テキスト)にキーワードを連発する行為は、スパム行為と判断される恐れがあります。
スパム行為その6 リダイレクトの使用
<meta http-equiv="refresh" content="0;URL=http://www.@@@.com/">
この様に<meta>メタタグを設定することにより"content"の指定した秒数で自動的に”URL”へリダイレクトされます。つまり、他にページを設けて、例の様に「0秒」に設定すると、ページを開いた瞬間に指定したページに”飛ばされる”ことになります。
通常の使用方法としては、ドメインの変更などによりwebページを”引越し”した際などに設定するのが通常ですが、これを利用して複数のサイトなどから特定のサイトに向けて0秒リダイレクトなどを行うとスパム行為として判断される恐れがあります。
スパム行為その7 ドアウェイページ(入り口)の設置
トップページなどの入口になるページのみを複数のドメインに振り分け、検索結果に同一サイトへの入口を複数設ける行為をドアウェイページといいます。しかし、現在の検索エンジンでは直ぐにわかってしまいます。スパム行為と判断されるのでやめましょう。
スパム行為その8 リンクスパム(リンクファーム)
リンクスパムとは、リンクポピュラリティの向上を目的に、関連性の無いサイトからの被リンクを増やすことをいいます。被リンク数を増やすことにより、「ページランク」の向上に繋がり、上位表示されやすくなります。(
SEO対策「有効なリンク方法」参照)
しかしその為に、複数のサイトから手当たり次第に被リンクを受けたり、明らかにSEO対策用と思われる場合はスパム行為としてとられる恐れがあります。
但し、リンクスパムでは現在あまり罰則は与えられなくなったと言われています。その代わり関連性の無いサイトからの被リンクも、リンクポピュラリティ向上としての効力がなくなったといいます。
よって、関連性の無いサイトからの被リンクは、あまり効果が無いのかな?ということです。
スパム行為その9 スタイルシートによるスパム行為
スタイルシート(CSS)の"テキストインデント"、”余白”、”マージン”などテキストの”配置”を利用して画面の外にはみ出る場所(目視不可)にテキストを表示させたりする行為はスパムとして扱われる恐れがあります。
しかし、これらの行為は技術的に用いる場合もあります。要は、検索エンジンだけを偽ろうとする行為自体がスパムなのです。
スパム行為のまとめ
上記で説明したスパム行為はほんの一部です。まだスパム行為と判断されていないものもこれからスパム行為になるものも沢山出てくると思います。イタチゴッコできりが無いことです。
スパム行為において、ハッキリ言える事はクローラーに対してのみ作成されたページは、すべて”スパム行為”といえます。
人に情報を与える為のホームページがいつの間にか検索エンジンをターゲットにして作るようになっています。そういうホームページは一時的な効果しかなく、長続きしません。むしろその様な行為をしていると、スパムフィルター(スパムを見つけるプログラム)によって、逆に検索順位の下落や登録抹消をされてしまいます。悪気がなくとも知らず知らずの内にスパム行為になっている場合もあるので、あまり検索上位を意識しすぎないのがむしろ検索上位に繋がる事もあるのです。何事もほどほどにということです。
検索エンジンを偽る事を考えるより、どういう情報が必要とされるか?人はどういう情報を知りたがっているのか?という方向に考えを向けた方が長い目で徐々に検索アップに繋がります。
結局は何事も基本に帰るんですね。